2020年03月14日

山国町の三所神社へ

3月14日(土)

昨日の続きのようになりますが、耶馬溪の帰りに立ち寄った山国町守実の「三所神社」の
お話をさせてください。

山国町は、山国川最上流に位置する渓流の町。
その源流となるのが英彦山であり、信仰の地としてもその影響を色濃く受け、また、古くからの
交通の要衝としても賑わいをみせた。
 
中津市山国支所ホームページより抜粋。
「山国」という地名が初めて文献に登場したのは、西暦713年の「豊前風土記」中です。
「高瀬川(現在の山国川)は下毛の奥なる山の国より流れ出で、その源は彦山の東より出る
大川なり。この川に沿って登れば山国谷に至る。この谷深くして村里多く風景宜しき処なり。」
と、記載されています。

その守実にある三所神社は、英彦山の神領へ立ち入る起点となる地域に設けられた、
「大行事社」としての役割がその起源です。

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明治期の英彦山の座主、「高千穂信麿」の名が刻まれた鳥居を潜り参道を登って行こう。
この「三所」というのは、英彦山三所権現を由来としているような気がするが、さて
どうだろうか。
両側はのどかな田んぼの風景が広がる参道を、緩やかに登ってゆく。

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神仏習合の名残り、鐘楼を見ながら登る。
これも、英彦山と同じ景色だ。

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二の鳥居、更に登る。

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神社の、本殿に到着。
創建は南北朝時代以前といわれており、新嘗祭は秋の収穫の報告とお礼を行うお祭りで、春の
記念祭と対をなす祭礼として、毎年12月2日には地域の人がその伝統を守り、現在に伝えられて
いると云います。
辺りの苔まみれの石塔・石仏などに、その歳月を偲ぶばかりです。

この神社にはガイドの勉強会などでも何回か来ており、本当は境内の鳥居から更に山中を登れば
奥宮へ行けるのだが、今回はここまでとしました。
有り難うございました。

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今日の天候は激変、昼には雹がパラパラと降り叉ピタリと止んだり。
季節の変わり目の空模様は、不安定ですね。













 
posted by yamahiko at 20:46| 史跡ご案内

2020年03月13日

耶馬溪の競秀峰へ

3月13日(土)

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先日英彦山の智室窟へ行ったので、史跡巡りがしたくなり耶馬溪の競秀峰へ。

ここは菊池寛の小説「恩讐の彼方に(おんしゅうのかなたに)」のモデルとなった
「青の洞門」が有名なスポットです。
かつては難所で遭難者が絶えなかったこの地を、江戸時代の僧・禅海はノミと槌だけを使って
岩壁を掘り、30年もの歳月を経て貫通させたという。

そこに聳える奇岩の景勝はただ眺めていては、その真贋は分からない。
一歩その中に足を踏み入れると、時間が止まったような世界に引き込まれた思いになり、
最近はパワースポットとしても人気を集めているという。
登り口は3ヵ所あるが、今回は洞門橋側から取り付くことにしよう。

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ノミの跡が残る洞門を少し歩き取り付くと、たちまち様相は変わり森閑とした林の中となるが
標識も整えられて安心して進めば好い。
岩場伝いの細い径も、踏みしめられている。

妙見窟に到着。

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妙見窟はこの一帯の中心的な行場であったらしく、かなりの広さで一角にある「妙見宮」には
妙見菩薩が3体、男女神像2体、如来立像が1体安置されて、平安時代のものと伝わる。
耶馬渓の羅漢寺を中心にした信仰圏の一つが、ここ競秀峰であり修行者だけではなく、人々も
通った聖域です。

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山水が染み出した谷々には、サツマイナモリが群生している。

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清水洞。
今でもコンコンと清水を湛えておりこういう場に立つと、信仰者でなくても神妙な気持ちに
なるもので、長年の風雪に耐え、人々の思いが込められているような、英彦山の窟にもある
「気」を感じる。

その昔豊前地方には「宇佐・羅漢・彦・求菩」という言葉があり、それぞれを参拝して、
後生の安泰を願ったという民間信仰です。
その中の耶馬渓の羅漢寺を中心にした信仰圏の一つが、ここ競秀峰であり修行者だけではなく
人々も通ったことだろう。

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陣の岩を目指して、どんどん進もう。
鎖がしっかりと取り付けてあり、標識も目立つので初心者にも歩き易いはずだが、万全の注意で
進む岩場もあり、特に雨上がりなどは気を付けないといけないだろう。

「三陣の洞」を見ながら小休止、そして最後は鎖場を登り切ると「陣の岩」に到着。

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見晴らしが良いですね、ゲンカイツツジはまだ蕾。

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眼下には、青の洞門と山国川が広がる。

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山国川上流を見る、遥か奥にはこの流れの母なる山・英彦山です。

★ つれづれに一句

  見えざりし 母なる山を 望む春   yamahiko
    ・みえざりし ははなるやまを のぞむはる


さて帰りは、弘法寺の方へ下ることにしよう。

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下山すると、里の花たちが出迎えてくれた。
お疲れさまでした。






















posted by yamahiko at 20:46| 山行記録

2020年03月12日

麗らかに

3月12日(木)

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今日は日差しが強く、春うららの一日でしたね。

この日差しとは裏腹にコロナウイルス感染問題で、世間は重苦しい空気が漂っている。
英彦山は空気も冷涼で雑踏とは程遠く、この話題から逸れていると思っていたら、身近な
行事や計画が中止や延期になったり、ジワリとその影響を感じるようになってきた。

疫病退散・国家安泰、という言葉を思い出したりする。
令和の時代に起こったこの問題は、後の歴史の中でどのように語られるのだろうか。

息が詰まらない程度に息抜きもしながら、この大変な時期を乗り越えて行こう。



 

  

posted by yamahiko at 20:51| 日々のあれこれ

2020年03月11日

中止のお知らせ

3月11日(水)

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春の妖精とも云われるミスミソウも咲き進み、もうこれからはサクラへと
気分はまっしぐらという頃になってきました。

爛漫の春へと向かう季節ですが、新型コロナウイルスの影響で何もかもが自粛のこの頃ですね。
そこで、お知らせがあります。
「2020油木ダム桜ウォーキング大会」は中止となりました。
詳細は添田町役場H・Pをご覧ください。
https://www.town.soeda.fukuoka.jp/docs/2020031000037/

一日も早い収束を、願うばかりです。






posted by yamahiko at 21:04| イベントのお知らせ

2020年03月10日

智室窟へ

3月10日(火)

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久し振りに、智室窟へ行ってみよう。

南岳コースの、智室谷へ差し掛かりました。
かつての山伏集落の一つで、坊舎跡の苔むした石垣が往時を偲ばせ、初めてここを通り
かかった登山者は、山中の見事な石垣群の出現に驚きの声を挙げる。

ここを通り過ぎて、少し登ったら智室窟に到着です。

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窟とは山伏の修行の場を言い、英彦山の内・外に四九あると言われ、鎌倉時代に
編纂された「彦山流記」に、この四九窟が記されています。
特にここ智室窟は当時の様子をよく残しており、その昔の堂宇などの建築物の跡と
思われる礎石なども見てとれます。

今でも参拝者がいるようで、残された蝋燭や線香などが新しく辺りの清掃が行き届いている。


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敷地内にある、屹立した大きな岩。
ここも信仰の対象になっていて、窟が「陰」この岩を「陽」と見立て対比をなしている。

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そしてここの特徴は、大岩の下にずらりと並んだ一九基の板碑です。

板碑とは供養の為に建立した塔婆の一種で、英彦山のそれは自然石を適当な大きさ、形に
打ち欠いたような形になっています。
それぞれに梵字が彫られ、その下に建立の願文、建立者名、年号などが刻まれています。
その梵字は、ほとんどが虚空蔵菩薩でそのことから、ここは「虚空蔵窟」とも云われ、
地元の古老は「コクウゾウさん」などと呼び慣らしている。

一番古いものは嘉吉二年とあるので、約六〇〇年前のものと分かります。
そして三十三回忌と刻まれているので、追善供養三十三回忌を無事に終えた記念に、
建てられたのでしょう。

ここに立っていると近くを通る登山者の声が響いてくることがあり、長い風雪の
時間から呼び戻されたような感覚になる。
昔の英彦山を今に伝える、智室窟の山気、霊気です。

★ つれづれに一句

  春愁や 山は謎秘め 歴史秘め   yamahiko
    ・しゅんしゅうや やまはなぞひめ れきしひめ





posted by yamahiko at 14:07| 史跡ご案内