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降り注ぐ日差しに、時として汗ばむ日もあるこの頃です。
季節は巡り来て、万物ことごとく生命賛歌をうたう季節でもあり、こういう日は
雪舟庭園のそぞろ歩きも好いものだ。
かつての亀石坊庭園のことで、室町時代の画僧・雪舟による作庭で国指定名勝となり、
古きを今に伝えている。
雨に濡れたつややかな若葉。
日毎に緑を深くする苔。
その風景の中に、すっかり治まっているような数々の石組。
築山に戴く三尊石組、枯滝石組、池泉の護岸石組、中島の亀石など、水の流れと
石組みを主体としている。
この庭は、とかく紅葉の時期だけ人目を惹くようだが、新緑の美しさも知ってほしいと
つねづね思っている。
遠く近くに山の音と重なり、様々な梢の調べが聞こえてきそう。
★ つれづれに一句
霊山の 栄華を今に 新樹光 yamahiko
・れいざんの えいがをいまに しんじゅこう