2023年05月25日

新樹光

5月25日(木)

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降り注ぐ日差しに、時として汗ばむ日もあるこの頃です。
季節は巡り来て、万物ことごとく生命賛歌をうたう季節でもあり、こういう日は
雪舟庭園のそぞろ歩きも好いものだ。

かつての亀石坊庭園のことで、室町時代の画僧・雪舟による作庭で国指定名勝となり、
古きを今に伝えている。

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雨に濡れたつややかな若葉。
日毎に緑を深くする苔。

その風景の中に、すっかり治まっているような数々の石組。

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築山に戴く三尊石組、枯滝石組、池泉の護岸石組、中島の亀石など、水の流れと
石組みを主体としている。

この庭は、とかく紅葉の時期だけ人目を惹くようだが、新緑の美しさも知ってほしいと
つねづね思っている。
遠く近くに山の音と重なり、様々な梢の調べが聞こえてきそう。


★ つれづれに一句

   霊山の 栄華を今に 新樹光   yamahiko
    ・れいざんの えいがをいまに しんじゅこう






  

posted by yamahiko at 19:32| 植物・夏

2023年05月01日

5月の日差しに、レンゲツツジ

5月1日(月)

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朝からの晴天、久しぶりに花見ヶ岩へ登ってみた。

英彦山集落を見下ろしても山の方を見上げても見事な新緑に包まれ、それでも木々の種類に
よってその色にも濃淡があることがよく分かる。

★ つれづれに一句

  新緑の 青一色に あらざりし    yamahiko
   ・しんりょくの あおいっしょくに あらざりし


5月の息吹きに溢れる英彦山です。



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レンゲツツジが、山の日差しを浴びて咲き始めている。
ここはネットで囲われ、「鹿」や「人」からも荒らされないように保護されているが
かつてはこの一帯に咲き誇っていたという。

絶滅が心配されたが辺りの草を切り開くなど、保護活動の甲斐があり、再生の兆しを
見せ始めている。

眩しいほど色鮮やかな、レンゲツツジの花です。








posted by yamahiko at 21:53| 植物・夏

2023年04月30日

ヒメシャガの薄紫は

4月30日(日)

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明日から5月、風薫る季節到来です。
この季節には「ヒメシャガ」の薄紫の花が涼しげで、我が家の庭でも今が盛りと
次々に咲き誇っている。

ヒメシャガはアヤメ科アヤメ属に分類される多年草で、山地の森林にある岩場や急斜面にあり、
かつては英彦山にも自生していたというが、今ではすっかり見られなくなっている。


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我が家のこれは、近所のバァチャンから分けてもらった数株を大切に育て、長い年月をかけ
株分などで増やし守って来たものだ。
いずれは、皆さんが自由に見られるような場所に移植したいと思っている。

時折りの吹き抜ける山風に、小さく揺れているヒメシャガの薄紫です。

★ つれづれに一句

  夏草の 花の盛りを 揺らす風    yamahiko
    ・なつくさの はなのさかりを ゆらすかぜ




  
posted by yamahiko at 21:55| 植物・夏