2020年12月03日

昔を今に、庚申塔

12月3日(木)

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英彦山を歩くと色々な石仏、石塔を見事があり思わず足を止める事があるが、その
中でも、「庚申塔・こうしんとう」と言われる石塔が一番種類が多いと云う。

これは本来は三匹の猿が一緒に彫られたものや、コワイ顔をした像であったりするが、
英彦山のそれは石塔にただ「庚申」と彫られている。

庚申信仰。
中国の道教では、人間の体の中には「サンシの虫」という虫が住んでいて、60日に1度
巡って来る庚申の日に眠ると、体内から虫が抜け出て、その人が犯した悪事を天帝に報告
すると云われている。
なのでその日は寝ないで起きていようという事になり、各地で「庚申講」などを組み夜通し
呑み語らい、その日を無事にやり過ごしたそうな。


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江戸時代には全国的に広まったという庚申信仰、英彦山でも盛んに庚申塔が建てられた。
そして近年まで、年中行事として集落毎に庚申講が行われていたと云う。

この山深い里のこと、人々は集い一晩中眠らずに酒を酌み合い、語り合うこの行事を
楽しみにしただろうし、更に集落の絆を深めていたのかも知れない。

その昔を今に伝える、英彦山の庚申塔です。

★ つれづれに一句

  長き夜を 問わず語りの 集ひかな   yamahiko
   ・ながきよを とわずがたりの つどいかな


posted by yamahiko at 20:11| 史跡ご案内