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英彦山に秋の花が次々に咲く頃、タンナトリカブトもその一つです。
トリカブトと云えば猛毒で知られていますが、紫色の花はランを思わせるような
妖しい美しさですね。
その昔山伏さんが、この植物を「薬草」として用いるために他から持ち込んだのでは・・・、
とも云われている英彦山のトリカブト。
僅かなさじ加減で、毒も使いようでは薬になると言われますね。
英彦山は薬草が豊富で、山伏達は生薬作りにいそしんでいた。
その中でこのトリカブトを絶妙なさじ加減で調合して、有効に利用していたのだろう。
薬草の知識に精通している山伏が作るこれらの生薬は、人々の人気を集め口伝とされる
調合法があったという。
「財蔵坊」には、山伏たちが当時使っていた製薬道具が展示されていて、その昔を
偲ぶことができる。
★ つれづれに一句
毒持てる 花の妖しさ 鳥兜 yamahiko
・どくもてる はなのあやしさ とりかぶと