2020年07月05日

不動窟へ

7月5日(日)

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英彦山の山内やかつての神領には、山伏の修行窟が点在しており、登山者には智室窟や
二戸窟、大南窟などがお馴染みだが、「不動窟」は近くにありながらあまり知られていない。

久し振りに行ってみると、やはり重々しく少し暗い一帯の雰囲気は変わることなく、これも
人目にさらされることなく、時間を刻んでいるからかも知れない。

そしてこの不動窟は、豊前国三十三観音霊場の三十三番札所「鳥尾寺(鳥尾神社)としても
信仰され今に至っています。

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銅鳥居から国道に出てしゃくなげ荘の方向へしばらく歩くと、「十六羅漢、下佛来不動明王」の
看板があるので、そのまま山沿いに小路を登って行く。

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細く暗い径を進みながら初めての人は、本当にここで間違いないのかと心細くなるかも
知れないが、やがて石垣が現れ山伏の坊舎跡だと思われる。
「鳥尾神社 下佛来不動尊参拝口」の、半分朽ちた道標の横から石段を上ると到着だ。


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岩壁を四角にくり抜いて板戸の入り口があり、注連縄が張られている。
見上げると、寺社の屋根を模した形が岩に彫り込まれており、造営された当時の並々ならぬ
山伏達の思いを今に伝えている。
内部を窺うと板の間になっており、正面奥に不動尊の座像が祀られて整然と片付けられ、今でも
遠くからの参拝者があることが分かる。

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お堂の左には大きく裂けた岩があり、石清水がポタポタと垂れるその奥に小さな
祠が祀られ、更にその左側に石祠が整然と彫り込まれている。

かなりゆっくりしていたが、誰も来ることはなく鳥の声一つも聞こえないし、爽やかに風が
吹き抜けるわけでもなく、一帯は少し湿り気を帯びたような重たい空気が漂う。
かと思うと国道の方から、車やどこかで工事をやっているのか重機の音がかすかに響いてきて、
現実に引き戻される。

現実に引き戻されたところで、十六羅漢の方へ行ってみよう。
続きます。










posted by yamahiko at 20:59| 史跡ご案内