2022年02月28日

潮井採り、出立ちの朝

2月28日(月)

まだまだ冬と春が行ったり来たり、三寒四温の毎日だがやはり少しづつ
春へと歩みを進めている英彦山のこの頃です。

そんな英彦山に春を呼ぶ伝統神事「潮井採り」、その出立ちの朝を迎えました。

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毎年2月末日に、今川、祓川流域の九里八丁(39キロ)の道を辿り、行橋市沓尾海岸・
姥が懐(うばがふところ)で禊をする。
その潮水を竹筒に汲み翌日英彦山に持ち帰り山内を清める、英彦山神宮で平安時代から連綿と
続けられており、毎年この日を迎えると春の到来を実感するものです。

神官、氏子総代が揃い奉幣殿境内で出立ちの神事を行い、9時ちょうどに法螺貝を
吹きつつ参道を下り出発です。

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京都平野の道中の村々では、潮井採りの往来を春を告げる季節の行事として、英彦山からの
山伏を「やんぶしさん」と呼び、酒迎えの「接待座」で迎え五穀豊穣を祈り「貝伏せ」をして
もらい無病息災を祈願する。
今でもそれは、作法通りに厳粛に守られている。

山から平野、そして海へと人々をつなぎ、季節を告げて来た神事、潮井採り。
そして、吹き鳴らされる法螺貝の音に、春の訪れを知る神事でもあります。


見送りの英彦山の人達と言葉を交わし、いよいよの出立です。
一行の帰山は明日の夕刻、日もとっぷりと暮れた頃になります。

★ つれづれに一句

  朗々と 吹く法螺貝や 春を呼ぶ    yamahiko
     ・ろうろうと ふくほらがいや はるをよぶ











posted by yamahiko at 10:59| 歳時記

2022年02月19日

名残り雪は

2月19日(土)

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昨夜からの雨は、早朝には雪へと変わり降り続いている。

気温は1℃、降雪の日としては少々高くやはりこの季節の雪らしく、重たく
湿り気が多いようです。
すぐにシャーベット状になり、解けてしまいそう。

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名残り雪のこの景色、もう暫くは楽しんでいたい。

★ つれづれに一句

  春雪の 里美しき 朝かな   yamahiko
    ・しゅんせつの さとうつくしき あしたかな






  


posted by yamahiko at 10:38| 歳時記

2022年02月07日

残雪の高住神社へ

2月7日(月)

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まだ雪が残る、高住神社へ。

石畳から参道へ、神域へ一歩踏みしめるこの道の雰囲気が好きで、これは誰もが
感じる神秘性なのかも知れず、SNSなどでも度々見られるスポットだ。


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今川の源流となる清水。
この冷え込みの中では水汲みの人もいないが、滴りがキラキラと氷の
造形物になっている。
辺りは氷点下1℃、そして日陰も多くやはりここは、英彦山でも別世界の冷え込みだ。

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残雪の中鎮座する、高住神社です。

★ つれづれに一句

  神域の 一歩々に 雪解風   yamahiko
   ・しんいきの いっぽいっぽに ゆきげかぜ


  







posted by yamahiko at 21:36| 雪景色

2022年02月05日

春の雪は

2月5日(土)

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立春寒波到来です。
早朝から降り始めた雪。

それでもこの時期の雪はあくまでも淡くすぐに解けてしまいそうで、つかの間の
この景色を楽しもう、という気分になる。

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いち早くと思ってきた亀石坊庭園には、もう足跡が付いていて新雪の撮影で
カメラマンが来ていたのかも知れない。

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池の水面も、氷点下の冷え込みで凍てついている。
予報ではこれから、週明けに掛けて寒波は続くと云い、冬の名残りを
楽しむことにしよう。

★ つれづれに一句

  春雪の 淡き白さを 楽しめり   yamahiko
    ・しゅんせつの あわきしろさを たのしめり






posted by yamahiko at 14:32| 雪景色

2022年02月03日

春近き事、セリバオウレン

2月3日(木)

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英彦山に春の到来を告げる、セリバオウレンが咲き始めている。
野山に咲く花では、これが先駆けとなりいよいよの輝きの季節だ。


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迂闊にしていると、見過ごしてしまいそうなほど、ひっそりと静かな花姿で、
それでもしっかりと自己主張している。

そして明日は立春、季節の巡りは早いものだとつくづく思う。

★ つれづれに一句

  花色に 風音に春 近きこと   yamahiko
    ・はないろに かざおとにはる ちかきこと


posted by yamahiko at 20:54| 植物・冬