2月26日(金)
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銅鳥居を潜り参道を歩き始める所に、「点内護法神」は鎮座している。
人々の眼には留まることは少ないかも知れないが、長年山内を護り続けて風雪に耐え、
少々色褪せている。
山内に邪悪なものが入らないように、神域の清浄を保つ、その役割を担っているのです。
話は平安時代まで遡り、英彦山の神領である7里4方を守護する為に、48の「大行事社」が
祀られ、それは明治時代に高木神社と改称され現在に至っています。
更にその中に重要な参拝口が7ヵ所あり、それらは「彦山七つ口」が設けられ、そこには
この「点内護法神」がそれぞれ祀られたと云います。


当時政庁が置かれていた、大宰府の文書にはこのように記載されています。
『 太宰管内志 』
「上代、彦山に領じたり地には、其神社を建て限とす。是を七大行事ノ社と云。
其今ものこれり。七大行事と云は、日田郡 夜開(よあけ)郷 林村の大行事、
又鶴河内村の大行事、筑前国上座郡福井村の大行事、同郡小石原村の大行事、
豊前国田川郡添田村の大行事、下毛郡山国郷守実村の大行事などな り。此社今も
有て神官是を守れり」と記している。
英彦山は、いつもの見慣れている景色の中にも、思わぬ歴史を秘めたものがあり、
時々はチョット足を止めて昔を偲んでみませんか。
★ つれづれに一句
読み難き 故事来歴や 風冴ゆる yamahiko
・よみがたき こじらいれきや かぜさゆる
posted by yamahiko at 14:29|
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