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日溜りに、茶の花が咲いている。
英彦山の坊跡や庭隅には、茶の木が多い。
今はあまり手入れもされないで茂るに任せたようだが、その昔の英彦山ではそれぞれの家で、
製茶が盛んだったようだ。
若葉を摘み、それを蒸して、丁寧に揉んで・・、という手順を毎日のように繰り返していたと
云い、その当時の慌ただしさを懐かしむ婆チャンから、思い出話を聞かされたものだ。
更にその昔、修験道時代の英彦山山伏達はお茶を漢方薬の一種として、坊舎の庭などに
植えたと云われている。
今咲いているお茶の木は、その名残りという事になりますね。
目立たない花だが日毎に募る寒さの中で、そこだけほのぼのと明るくなっているような。
★ つれづれに一句
日溜りに 咲ひて茶の花 明かりかな yamahiko
・ひだまりに さいてちゃのはな あかりかな