2020年11月30日

茶の花は

11月30日(月)

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日溜りに、茶の花が咲いている。

英彦山の坊跡や庭隅には、茶の木が多い。
今はあまり手入れもされないで茂るに任せたようだが、その昔の英彦山ではそれぞれの家で、
製茶が盛んだったようだ。
若葉を摘み、それを蒸して、丁寧に揉んで・・、という手順を毎日のように繰り返していたと
云い、その当時の慌ただしさを懐かしむ婆チャンから、思い出話を聞かされたものだ。

更にその昔、修験道時代の英彦山山伏達はお茶を漢方薬の一種として、坊舎の庭などに
植えたと云われている。

今咲いているお茶の木は、その名残りという事になりますね。

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目立たない花だが日毎に募る寒さの中で、そこだけほのぼのと明るくなっているような。


★ つれづれに一句

  日溜りに 咲ひて茶の花 明かりかな   yamahiko
    ・ひだまりに さいてちゃのはな あかりかな








posted by yamahiko at 20:27| 植物・冬

2020年11月29日

落ち葉の色を

11月29日(日)

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11月も、そろそろ終わりが近づいてきましたね、
英彦山もそれらしい初冬の気温になり始めたし、辺りの景色も日毎に
寂しくなってきている。

★ つれづれに一句

  散り敷ける 落ち葉の色を 惜しみつつ   yamahiko
    ・ちりしける おちばのいろを おしみつつ


それでも、この時期になると気持ちはもう次のシーズンへと向かっているし、今年は
久し振りに冬らしい寒さになるとか。

初霜・初氷、初雪・霧氷・樹氷・・・、さぁ、英彦山の冬がやって来る。



posted by yamahiko at 21:22| 歳時記

2020年11月28日

冬季休館になります

11月28日(土)

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坊の庭先や畑隅などにお茶の花が咲く頃になると、私たちガイドの会が管理・公開している
「財蔵坊」は冬季閉館になります。

今日は会員が集合して、最後の大掃除をしました。


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外回りは降り積もった落ち葉を掃き集め、囲炉裏用の薪も積み直して、私たちガイドは
史跡案内もしますが、土まみれになって何でもやりますよ。

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一般公開の折には、その火を赤々と起こしていた囲炉裏も閉ざして灰を整えて。
何かと片付けが多いが、皆でこの一年を終わらせることができました。

今年は新型コロナウイルス問題で、思うように開けられない日も多かった。
http://yama-hiko.sblo.jp/archives/20200415-1.html
http://yama-hiko.sblo.jp/archives/20200506-1.html

それでも出来る範囲で皆で頑張ったし、見学の人たちにも喜んでもらえた。
有り難うございました。
そしてお疲れ様でした、また来春。

★ つれづれに一句

  明日よりは 固く閉ざして 冬館   yamahiko
   ・あすよりは かたくとざして ふゆやかた


posted by yamahiko at 20:22| 財蔵坊日記

2020年11月27日

国東半島へ研修会

    11月27日(金)

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毎年行っているガイドの会の研修、今年は国東半島の古刹巡りと決定。

国東半島と云えば、六郷満山と云われる仏教文化が花開き、その史跡や古寺、仏塔などが
点在している。
半島の両子山山麓に広がる6つの郷「六郷」に築かれた寺院群の総称であり、古くから
山岳信仰と宇佐神宮を中心とし、天台宗系の修験と融合した独特な信仰が栄えた地でもある。

これは是非行かねば・勉強させていただこう、地元ガイドの山本さんの丁寧な案内を聞きながら
貴重な時間を過ごしました。

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鬼が一夜で築いた階段を上り、優しく微笑んでいるかの如く迎える熊野磨崖仏。
奥の院へも登りました、どことなく英彦山にも通じる空気を感じる。


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国東を歩けば、石塔・石仏、そして国東塔などと、石造り文化に足を止める事になる。


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かつて宇佐神宮の荘園であった「田染荘(たしぶのしょう)」
この地は国の重要文化的景観にも指定され、美しい田園風景が広がる。


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富貴寺は、六郷満山の中で満山を統括した西叡山高山寺の末寺であり、阿弥陀堂前の
イチョウは散り尽くしていたが、古刹ならではの味わい深さにしばし瞑目。


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両子寺は、六郷満山の修行の中心地として栄え、総持院として満山を統括する立場にあった。
山門に続く石段の両脇には、江戸後期の作とされる国東半島最大級の石造の仁王像が立つ。

それにしても、観光客の多い事と云ったら。


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天念寺は、六郷満山の僧侶達の修行場として拓かれて以降歴史を刻み、「修正鬼会」が
行われる寺院として知られている。
境内の前を流れる長岩屋川の中に佇む巨岩に彫られた磨崖仏は、「川中不動」の名で
親しまれている。

ガイドの山本さんは英彦山登山にもよく来られていて、何年か前には窟巡りにも
ご案内したことがあり、久し振りの再会だった。
この日は丁寧でいて精力的な解説と案内で、すっかりお世話になりました。
有り難うございました。

★ つれづれに一句

  麗らかに 古寺巡礼の 歩みかな   yamahiko
   ・うららかに こじじゅんれいの あゆみかな







posted by yamahiko at 19:59| ガイド

2020年11月26日

溢れるほどに

11月26日(木)

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鳥たちに、嬉しい季節がやってきた。

野山には溢れるばかりに木の実があり、それを熟すのを待っているように
枝移りしては、賑やかな声を張り上げている。


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パチンと弾けて、マユミ。


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うつ向きがちに、マンリョウ。


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気ままな風に吹かれて、ビナンカズラ。

★ つれづれに一句

  小鳥来よ 溢るるほどに 実りたる    yamahiko
    ・ことりこよ あふるるほどに みのりたる

posted by yamahiko at 15:42| 植物・冬