2020年10月04日

唐ヶ谷の筒井神社へ

10月4日(日)

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トチの実が落ちる頃に行きたくなる、英彦山の麓・唐ヶ谷集落の筒井神社です。

筒井神社は英彦山神宮の末社であり、毎年9月15日は地域の祭りが行われ、この集落の
要として篤く祀られてきた。

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社殿は大火で焼け現在の作りになっているが、遺された鳥居の礎石などを見ても、かつては
堂々とした造りであったことが分かる。

そして、境内に聳える一本のトチの樹。

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福岡県の天然記念物に指定されていて、大きく枝葉を広げ空を覆うばかり。
毎年沢山の実をつけ、この時期になるとパラパラ、コロコロと落ち始め、静かな境内で
その音だけが時折り聞こえる。
このトチの木はその昔一帯に棲んでいた、木地師たちが植えたものと伝わり、境内にはその話を
窺わせる石塔などがあり、漂泊の民と云われた木地師たちの想いを偲ばせる。

そもそも筒井神社は木地師と深い関わりがあり、滋賀県東近江市の筒井神社が総本社。
筒井神社総本社はかつては全国各地の木地師たちを支配・庇護し、木札の往来手形などを発行して
木地師の身分を保証していた。
全国の木地師の総鎮守の役割を果たしていた、という事になりますね。

山深い英彦山に棲み、ここに筒井神社を勧請することによって、木地師たちは心の
よりどころとしていたのかも知れない。

一本の樹にも、歴史と物語りを秘めている英彦山です。

★ つれづれに一句

  露けしや 山は謎秘め 歴史秘め   yamahiko
    ・つゆけしや やまはなぞひめ れきしひめ




posted by yamahiko at 21:59| 史跡ご案内