昨日はあまりの天気の良さに、野峠を下り耶馬溪へフラリと出掛けた。
到着したのは中摩殿畑山の麓、彦山街道の途中奥谷集落にある「雪舟庭園」。
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ここには樹齢500年と伝わるウスギモクセイがあり、毎年英彦山のそれと同じころに咲き、
見上げるほどの古木だが、まだまだ勢いがあり香りを放っている。
集落添いには、かつて英彦山詣りで人が行き交った「彦山街道」とも言われる道があり、津民、
守実、槻木、薬師峠、豊前坊、英彦山へと繋がり、その昔は大層な賑わいだったそうな。
人の行き来があれば、風物や文化の交流が生まれるもので、今に語り継がれ、引き継がれている
このウスギモクセイにも、英彦山との繋がりをみるようです。
そして、この奥には雪舟作と伝わる古庭園がある。
この庭は奥谷の旧家吉峯家所有であり、代々守られてきた。

昭和39年、古庭園研究の第1人者である重森三鈴氏一行が来訪し、常栄寺庭園(山口県)、
亀石坊庭園(英彦山)と共に雪舟作の庭として公表されて以来、世間から認識され始めたという。
昨日もご当主夫妻で出て来られて、縁側で庭の説明やらこの集落の昔語りを聞かせて戴いた。
有り難うございました。
★ つれづれに一句
恙なき 暮らしを今に 秋日和り yamahiko
・つつがなき くらしをいまに あきびより
英彦山の雪舟作と伝わる亀石坊庭園と、「彦山街道」沿いにある庭。
この街道沿いには、英彦山との繋がりを物語る足跡がもっとあるかも知れない。